Original Prusa MK3/S/+では、ファームウェアの3.12.0バージョンからサーマルモデルプロテクション(温度管理による保護機能)を搭載します。これにより、サーマルエラーに対処する際の操作性が改善します。
プリント中、プリンタはサーミスタで測定されている温度と、予期される正常な温度動作とを常に比較して管理しています。測定された温度がこの温度動作モデルと一致しない場合、プリンタはビープ音を発し、THERMAL ANOMALY(温度異常)の警告を表示しますが、プリントは続行されます。異常がなくなると、警告は20秒後に消えます。異常が続くと、プリンタは加熱を停止し、エラーを表示します。プリントを続ける場合は、プリンタの近くにいることをお勧めします。
これは、プリンタの近くで窓を開けたことで外気が入ったときなど、温度の問題が一時的なものである場合に役立つでしょう。また、プリンタがホットエンドに巻きつくような塊(ブロブ)が発生した場合、ホットエンドのケーブル類にダメージが及ぶ前に、このサーマルモデルプロテクションがプリントを停止するはずです。
このサーマルモデルプロテクションがどのように機能するのか、さらに詳しく知りたい方は、Dev diary blog 開発ブログ記事をご覧ください。
新しいファームウェアをインストールすると、プリンタがキャリブレーションを開始します。プリンタメニューのCalibration -> Thermal Model cal に移動してください。所要時間は約12分で、その後、プリンタプロファイルが自動的に保存されます。
サーマルモデルプロテクションは、サードパーティ製のコンポーネントにも対応しています。ただし、プリンタのコンポーネントを頻繁に切り替えると、Thermal Anomaly エラーが頻繁に表示されるようになる可能性があることに注意してください。このような場合は、キャリブレーションを再度実行してください。
熱異常メッセージが表示され続ける場合は、まずいつものプリント温度で PID tuning を作成してください。そしてLCD Menu -> Calibration -> Thermal Model cal. に入り、再度キャリブレーションを行います。
この仕組みは、Prusaの工場で組み立てられたエクストルーダーモデルで開発されたため、一部の改造エクストルーダーやアフターマーケットのエクストルーダーでは正しく動作しない場合があります。プリンターにRevoがインストールされている場合は、GitHubページにある特定のファームウェアがインストールされていることを確認してください。
キャリブレーション中に問題が発生した場合は、クラッシュダンプで説明した処理を開始し、ログを解析後、プリンタをリセットしてシーケンスに入ってください。:
M310 ;report current temp model settings M155 S1 C3 ;enable advanced temp and fan logging D70 I1 ;enable temp model debug loggingM310 A F1;run temp model calibration
キャリブレーション中に問題が発生した場合は、クラッシュダンプで説明した処理を開始し、ログを解析後、プリンタをリセットしてシーケンスに入ってください。:
M310 ;report current temp model settingsM155 S1 C3 ;enable advanced temp and fan loggingD70 I1 ;enable temp model debug logging
この機能は、プリンタをコンピューター(Octoprint、PuTTY...)に接続し、M310 S0を送信することで無効化することができます。追加でM500を送信すると、設定が保存された上で、次の再起動後もサーマルモデルプロテクション機能は無効のままです。
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