
基本情報
金属や木材の粉末を充填した複合材料は、通常PLAまたはPETGフィラメントです。添加剤によって特別な特性や魅力的な外観が得られますが、ノズルの詰まりやすさが増すため、プリント自体の難易度は上がります。金属充填フィラメントの場合は、硬化ノズルが必要です。
推奨ノズル温度:190~270°C(フィラメントの種類による)
推奨ベッド温度:60~100°C(フィラメントの種類による)
ヒートベッド:スムースPEIシートが最適な密着性を提供します。
木材や金属粉末充填フィラメントは、主に美観目的で使用され、選択した素材(木材や金属)を模倣します。しかし、さまざまな添加剤を充填した素材もあり、特別な特性を持つものもあります。例えば、Prusament PETG Tungsten 75%はタングステン粉末を充填しており、放射線遮蔽特性と重量感を持ちます。これらのフィラメントは、通常、何も添加されていないフィラメントよりも機械的強度や層間接着性が劣ります。
金属充填材料は非常に摩耗性が高いため、硬化スチールノズルが必要です。木材充填材料や他の大きな粒子を含む複合材料(Prusament素材を除く)についても、最低でも0.6mmノズルの使用と0.2mmレイヤー高さ以上での使用を推奨します。なるべく詰まりを防いでください。
これらのフィラメントは脆いため、MMU2S(またはそれ以降の)アップグレードでのプリントは推奨しません。
金属充填フィラメントは研磨することで本物の金属のような外観(ただし機械的特性は異なります)に仕上げることができます。透明パーツと同様に、600~1500番(またはそれ以上)の耐水サンドペーパーで表面を優しく研磨し、粗いものから細かいものへと順に使います。その後、研磨用ペーストと布で仕上げてください。粉末充填フィラメントは機械的特性や層間接着性が劣るため、プリントに突起や細かいディテールがある場合は壊れやすいので注意してください。一方、木材充填フィラメントは木材と同じように着色でき、風合いのある仕上がりになります。
サンプルプリント
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研磨済み銅充填フィラメント(斧) | 放射線遮蔽用タングステン充填PETG |
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Prusament Woodfill | PETG Magnetite - 常磁性特性を持つフィラメント |